沖縄とぽしぶる

「ネクスト&リンク」次なる可能性の創出と可能性をつなげる

十数年前より、NPO活動の一環で沖縄在住の障害者と巡り合いました。交流を持つ中で、沖縄に関わる人たちとの“縁”が広がりました。社会参加支援活動を通じて沖縄県と深く関わっていくうちに、“ウムイ(想い)”が大きくなりました。
重度障害者が地域で自由意志のもとに暮らすことは、まだ当たり前ではありません。当法人の「自立と社会参加」支援を沖縄県で実践し、ノウハウを広げていきたい。そこからこの事業はスタートしました。


「ひとり暮らし=自立」ではないけれど

ひとり暮らしから得られることがたくさんある。

「自立」とはひとり暮らしをすることですか?とよく聞かれます。私たちは「ひとり暮らし=自立」だとは思っていません。どのような環境下で暮らしていようとも、「自立」はできるからです。ただ、「ひとり暮らし」は「自立」に必要な意思決定の場面や自らの判断によって責任を負う機会が数多くあります。
親元や施設では誰かが守ってくれます。それはときに主体性が奪われることがあります。ひとりで暮らすということは、全て自分で選び、全て自分で決めて、全て自分で責任を負わなければいけません。そこに「自分の人生の主役は自分」という主体的な生き方が生まれます。段階を経た自立・地域生活への移行支援、地域生活を学び、トレーニングすることができる機会を提供します。


決して華やかではないけれど

確実に誰かの人生を豊かにする役に立てます。

重度障害者の生活を支援することは容易ではありません。サポートする内容も簡単なものから技術を要するものまで多岐にわたります。それでも多くの者が支援に携わることで、利用者の人生は確実に豊かになります。

意思決定を阻害することなく、選択の自由や主体性の尊重が保障された障害者は、必ず自らの能力で社会に貢献します。ぽしぶるの利用者は、意思決定プロセスを自ら会得し、自立して社会貢献するに至っています。そこには、多くの支援者が縁の下の力持ちとして存在しています。