あなたが持つ本当の力
ありのままの自分
すべての可能性のために!!

-ぽしぶるとは-

ぽしぶる(POSSIBLE)という言葉は、「可能なこと、可能性」という意味と、
「全力、最善」という意味があります。
当法人は、重度障害者の地域生活を支援するグループであり、志を持った者た
ちが集まり、重度障害者の可能性拡充と社会参画の実現を目的に全力で活動し
ています。

-活動理念-

一、 誰にでも可能性があることを信じる。
一、 障害者も地域で生活するべきである。
一、 障害者も健常者も隔たりのない社会の実現。
一、 ありのままの自分の人生を築く。

-大切にする3つのこと-

-自立生活の応援-

障害があっても、障害がなくても、自分の意志で生活を選択し、自分の責任で決定し、
自分らしく、ありのままに生きていくこと。それは人間として当然の権利です。
私が私らしく、あなたがあなたらしく、それぞれの生き方に責任と自信をもって生きていく。
私たちは、そんな地域での自立生活をサポートします。
どんなことから始めれば良いのか、どんなことが自立生活を送る上での壁になるのか…
あなたの「分からない」にも、親身にご相談にのります。
まずは遊びに来ませんか?
障害者・健常者スタッフが、「可能性」を手にお待ちしています。

-私たちの取り組み-

➀安心して暮らすための環境づくり

②自由に社会参加するための環境づくり

③長く働いてもらうための環境づくり

➀安心して暮らすための環境づくり

「障害福祉サービス」

「従業者研修」

「外部研修」

「ぽしぶるレター」

「障害福祉サービス」

その人らしい地域生活を目指して

一人暮らしをされている重度の身体障害者のお宅に伺い、必要なときに必要なサポートを行います。

つまり、介助者がすべてのことをするというわけではなく、ご利用者が自身でできることはご利用者にしていただき、ご利用者が一人では難しい場合に、介助者がその補助にあたるということです。

サポートの内容は、身体、家事、外出などの総合的な介護サービスです。

補助にあたる際は、ご利用者がどのようにしたいのかを、対話を重ねながら丁寧に確認し、ご利用者が望まれる結果につながるよう努めます。

介助者は日勤と夜勤の交代制で、24時間サービスが提供可能な体制を築いています。

「従業者研修」

スタッフの知識や技術の向上を目的に、年に8回、研修を実施しています。

スタッフがスキルアップすれば、ご利用者のサービス提供がより良いものになると考えています。

研修内容は、ご利用者とスタッフで一緒に考え、様々な観点に基づいたものになるよう努めています。

専門家を講師として招き、最新の情報等を提供していただくこともあります。

研修終了ごとに改善点等を振り返り、スタッフの報告書も参照し、質の良い研修になるよう努めています。

感染対策を考慮し、zoomオンライン会議システムも導入しています。

「外部研修」

当法人以外で行われる研修やセミナーで、スタッフの知識や技術の向上につながると思われるものは、参加を推奨しています。

研修やセミナーの内容によっては、当法人以外の方と交流や意見交換ができ、視野や価値観が広がることもあります。

「ぽしぶるレター」

ご利用者やスタッフの、日常生活での何気ない出来事や、趣味、活動等が掲載されています。

堅苦しいものではないので、お手軽に読めますよ!

年に4回発行されるので、お楽しみに♪

②自由に社会参加するための環境づくり

「普及啓発活動」

「バリアフリー調査」

「普及啓発活動」

生きやすい社会を目指して

重度の身体障害者が、市民の方々と同じ地域で生活していることは、まだまだ知られていません。
また、どのようなサポートがあれば、地域で生きやすくなるのか、社会参加ができるのか、考える方々も少ないのが現状です。

そこで、まずは広く知ってもらうことから始めようと、地域生活を実践している重度の身体障害者を講師として招き、セミナーやシンポジウムなどを開催しています。

その中で、ディスカッションやグループワークなどを行い、今の社会にある問題やバリアについて、一緒に考えてもらっています。

バリアフリー調査

当法人のご利用者は、電動車椅子で移動されます。自宅から一歩外に出ると、様々なバリアが立ちはだかります。

例えば、入りたいお店の前に段差があった場合、段差を乗り越えられなければ入店できず、お断りされることがあります。

また、駅や建物にエレベーターがない場合、地上階以外には行けず、利用を断念することもあります。

このようなバリアの改善に向け、ご利用者とスタッフで様々な場所へ出向き、調査を行っています。

電動車椅子ユーザーが使いやすい環境は、高齢者や妊婦さん、ベビーカーを押している方やスーツケースを持った方などなど、たくさんの方にとっても、快適な環境になります。

誰もが生きやすい社会になるといいですよね。

③長く働いてもらうための環境づくり

「腰痛予防」

「メンタルヘルス」

「体力づくり、ストレス発散」

「ケアミーティング」

「腰痛予防」

~介護と腰痛の関係~

「介護=きつい、腰痛になる」というイメージが一般的にあります。

実際に、看護や介護業界は、他の職種に比べて腰痛者が多く、腰痛者の割合は増加傾向にあります。

~介護と腰痛の離職率の関係~

(ユーピーアール株式会社のアンケート調査結果より)

*調査対象:20代~70代の男女1,604名(※デスクワーク除く)

*調査期間:2019年1月1日~3月31日

~腰痛の原因~

(厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針の解説、2013」より)

<介護現場>

腰痛の一因として、「人力による抱え上げ」があります。

厚生労働省の指針では、「満18歳以上の男子労働者が人力のみにより取り扱う重量は、体重のおおむね40%以下となるように努めること。女子は男性の60%(体重の約24%)以下とする。」と明示されています。

この重量を超えれば超えるほど、腰痛になるリスクもぐんぐん上昇してしまいます。

<日常生活>

実は、日常生活にも腰痛になるリスクはたくさんあります!

*姿勢が悪い

*長時間同じ姿勢でいる(スマホやパソコン操作、車の運転等)

*食事が偏っている

*運動不足

*睡眠不足

*ストレスがたまっている

つまり、仕事中だけ腰痛予防を意識するのではなく、日常生活も見直し、改善することも必要ということです!

~腰痛の怖さ~

(厚生労働省「腰痛対策」PDFより)

*特異的腰痛:医師の診察や検査で腰痛の原因が特定できる腰痛

*非特異的腰痛:厳密な原因が特定できない腰痛。一般的に腰痛症と呼ばれるものは非特異的腰痛

「私は大丈夫」「今は大丈夫」「これくらい大丈夫」と軽く考え予防を怠っていると、どんどん腰へ負担が蓄積され、ある日突然、腰痛になってしまうことがあります。

一度腰痛になると、痛みが治まったとしても、再び痛めやすくなってしまいます。

また、痛みが完全にはなくならず、腰痛を抱えながら生活していかなくてはいけなくなることもあります。

体を動かすことを避けるようになるため、筋力や体力の低下や、いつもはできていた家事や趣味が行えなくなることで、日々にメリハリがなくなり、ストレスを生み、食欲低下や不眠にも繋がりかねません。

また、痛みは急性・慢性を問わずに常にストレスを与える要因であるため、精神的負担も大きくなります。

つまり、腰痛は、人生に大きな影響をおよぼす可能性があるため、痛くなる前に予防をすることが大切です!

(すでに腰痛を抱えている方も、痛みがひどくならないようにケアしていく必要があります!)

~腰痛予防に取り組む目的~

当法人が腰痛予防に取り組むのは、介護する側(介助者)の身体を守るためです。介助者の皆さんが、腰痛で働けなくなり、QOL(生活の質)が低下してしまわないようにするためです。

介助者が元気で楽しく、長く働くことができれば、介護される側(ご利用者)の地域生活も安定し、お互いがHAPPYになれると考えます。

~腰痛予防への取り組み~

腰痛者0を目指し、ご利用者も介助者もともに考え、様々な取り組みや工夫を行っています。

*ノーリフティングケアポリシーの推奨

*福祉機器、福祉用具の活用

*腰痛健康調査

~ノーリフティングケアポリシー~

当法人が大切にしている考えとして、ノーリフティングケアポリシーがあります。

ご利用者、介助者の双方において、安全で安心な「抱え上げない・持ち上げない・引きずらない」ケアとは何かを考えることです。

介助者がご利用者を抱え上げて移動させることも重労働ですが、その最中に転落したりどこかにぶつけたり等で、ご利用者の皮膚等を傷つけてしまうこともあり、お互いにリスクがあります。

どのようにすれば、ご利用者も介助者も、健康が保障されるかを考えます。

~ノーリフティングケアの取り組み~

2013年 3月 腰痛予防事業 開始

       ・腰痛予防研修 年4回

       ・腰痛予防ベルト購入費助成

       ・移乗や入浴介助方法の検討

2018年     なちゅは兵庫ピースの勉強会 参加

     8月 腰痛健康調査 実施(半年に1回)

2019年 9月 なちゅは マネジメント研修 参加

             11月 なちゅは 基礎研修講座 受講

2020年 2月 なちゅは 指導者養成講座 受講

               3月 労働安全衛生委員会 発足

               5月 ノーリフティングケア研修 実施

~福祉機器・福祉用具の活用~

現場においては、リフター、スリングシート、スライディングシート等の福祉機器や福祉用具を活用し、双方の安全を守りながらケアを行います。

~腰痛健康調査の内容~

2018年8月より、全スタッフに対して、年に1回腰痛健康調査を行っています。

腰痛の危険性に早く気づき、対処することが目的です。

腰痛の原因となるリスクがどこに潜んでいるのか調査し、腰痛になる前に予防の提案をさせていただいたり、すでに痛みがある方には、改善に向けて一緒に考えさせていただいています。

*食事や運動の習慣

*腰を含めた全身体の状態

*身体的疲労や精神的疲労

*通院の有無

*腰痛予防ベルト着用状況

*きついと感じる介助、危険に感じる介助、日常生活できついと感じること

~2022年腰痛健康調査結果~

~2022年腰痛健康調査分析・課題~

~2022年腰痛健康調査より~

2022年の2回の腰痛健康調査結果より、特に腰痛のリスクが潜んでいるのは下記の3点でした。

中腰姿勢になる(顔を洗うときなど)

同じ姿勢が続く(就寝時、長時間座る・立つなど)

下肢の筋力低下(つまずき、だるさを感じる要因になる)

3点の防止策として、以下を推奨しています。

~①-1 中腰姿勢にならないためには~

前かがみにならないように意識しましょう!

例えば、顔を洗う場合であれば、両足を肩幅程度に開き、膝を曲げ、腰を落とし(スクワットをするような体勢で)、顔を洗います。

食器洗いをする場合も、両足を横に開いて腰を落とせば、腰を曲げずに洗うことができます。

足を開く以外の方法の一つとして、椅子に座りながら行うというのもあります。

前かがみになったり、前かがみの状態が続いた場合は、できるだけ早く、腰を後ろに反らすように伸ばしてストレッチしましょう。後回しにすると、腰の疲労は取れにくくなります。

~➀-2 支持基底面を意識することも大切です!~

中腰姿勢を避けるには、支持基底面も意識しましょう!

*支持基底面:体重を支えるために必要な床面積

支持基底面の中に、体の重心がある(下左図)ことが大切です!

~➀-3 支持基底面から重心が出ると…~

支持基底面(青い丸部分)から重心(赤い矢印)が出ると、腰でバランスを取ろうと筋肉が強張り、腰にストレスが溜まります(右図)。

このストレスの積み重ねが、腰痛につながります。

また、遠くの物を手だけ伸ばして取ろうとすると、腰に負担がかかります(右図)。

ベッドに手や膝をつくと、支持基底面が広がり、腰への負担が解消されます(左図)。

そして、床にある物を手だけ伸ばして取ろうとするときも、腰に負担がかかります(左図)。

足を広げ、膝を曲げて腰を落とすと、取りたいものが支持基底面の中に入り、腰への負担が解消されます(右図)。

~➀-4 ひねり(ねじり)にも気をつけましょう!~

腰のひねり(ねじり)も腰痛につながります(左図)。

物などを動かすときは、上半身だけで動かすのではなく、まず片足の足先を動かしたい方へ向けてから上半身を動かしましょう。

ポイントは、鼻・手の指先・へそ・足の指先が、すべて同じ方向を向いている(右図)ことです!

~②-1 同じ姿勢を続けないためには~

同じ姿勢が長時間続くことも、腰痛につながります。

体勢を変えたり、ストレッチなどで体をほぐしましょう!

就寝中は無意識なので、寝返りがスムーズにできるように、就寝環境を整えることが大切になります。

*寝返りするスペースが十分にあるか(ぬいぐるみ等の物が、寝返りの妨げになっていませんか?)

*枕の高さは適切か(仰向けになったときに、頭と体が一直線になっているのがベストです。)

*衣類は適切か(スカートは体に巻きつき、寝返りの妨げになるので避けましょう。)

~②-2 ストレッチの例(漸進的筋弛緩法)~

腕や肩、背中といった主要な筋肉に対し、10秒間力を入れて緊張させた後、15~20秒間力を抜いて筋肉を緩めます。

緊張した筋肉を解きほぐすことで、心も一緒にリラックスできます。

~②-3 ストレッチの例(背中・腰・上半身)~

「こころの耳(厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)」より引用

~②-4 ストレッチの例(これだけ体操)~

東京大学医学部附属病院22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座特任准教授の松平浩氏が監修されている体操です。

~③-1 下肢の筋力をアップするには~

下肢の筋力アップには、ウォーキング、ランニング、スクワット、階段昇降…etc.

挙げたもの以外にも、様々な方法があります。

ご自身に合ったものを選び、無理のない範囲で行いましょう。

何よりも継続することが大切です!

~③-2 下肢の筋力アップによるメリット~

下肢の筋力がアップすると、つまずきやだるさの改善だけではなく…

腰への負担軽減にもつながります!!!

下肢に筋力があると、腰への負担を軽減する「体重移動」がうまくできるようになるからです。

*体重移動とは:下肢も使いながら介助をすること

腰のみを使って介助すると、負担がすべて腰にかかってしまいますが、腰と下肢を使って介助すると、負担が下肢にも分散され、腰痛のリスクが軽減します。

~③-3 体重移動を使った介助の例~

・座り直し

 https://youtu.be/yMHus0HueYQ

 ※動画の1分20秒から1分40秒までが、特に、下肢も使って介助をしていることが分かりやすい部分となっています。

・側臥位

 https://youtu.be/knegy9n3pdU

 ※動画の4分40秒から5分48秒までが、特に、下肢も使って介助をしていることが分かりやすい部分となっています。

ここまで、腰痛の怖さや、予防に向けた取り組みや対策をお伝えしてきましたが、いざ実践するとなると…

正直、面倒ですよね…

そうなんです。はっきり言いますが、腰痛予防は面倒なんです。

そのため、どれだけ便利な福祉機器や用具があっても、また、注意喚起をしても、各々が腰痛の怖さや予防の大切さを理解し、意識して取り組み、習慣化しなければ、腰痛予防の実現は難しいのが現状です。

~腰痛予防は面倒くささとの闘い!~

あなたは前者と後者、どちらが良いですか?

面倒だからと、今は楽をして、後々腰痛を抱えながら生活する

最初は面倒でも、腰痛予防を習慣化して、後々腰痛のない生活を送る

私たちと一緒に、面倒くささと闘い、いつまでも健康な生活を目指しませんか?

「メンタルヘルス」

長く働くためには、体だけではなく、心の健康維持も大切です。

自身のストレスに早く気づき、うまく対処できることを目指し、年に1回、従業者研修の一つのテーマとして実施しています。

また、必要に応じて個別面談も行なっています。

カウンセリング先の紹介等、他機関への連携も行なっています。

「体力づくり・ストレス発散」

2021年の腰痛健康調査から、運動不足の方が多いこと、そして、精神的な疲労を感じている方も複数おられることが分かりました。

そこで、2022年度より、年に4回、体力向上とストレス解消を兼ねたイベントを企画し実施しています。

*お花見&ウォーキング

*有馬富士公園散策

*BBQ大会…etc.

「ケアミーティング」

訪問介護のお仕事は、基本的にご利用者と介助者が1対1です。

そのため、介助者の皆さんが普段の介助の中で感じる疑問や悩み等について、介助者同士で話し合う場を、月に1回設けています。

勤務だけでなく、日常生活での困り事等についても話し合い、和気あいあいとコミュニケーションが取れる場となっています。