2016年6月1日 最終更新日2024年03月27日 by admin

5月報告

長文です。

褥瘡治療入院から復帰して、そろそろエンジン全開といった感じの月になりました。5月はとにかく移動が多かったです。
これでもか!というくらい日本中を移動し、そして多くの人に出会いました。

福島県での第4回東日本大震災復興支援リハビリテーション工学講習会に参加。東北地方への支援活動を目的に行っている講習会ですが、県外からも参加して“経済的”に支援するのも特徴のひとつです。
福島県南相馬市のOT、清山さんの「人として専門家として、その時あなたはどう動く?」と題した特別講演を聴き考えさせられました。東日本大震災以降、福島県に移住され復興支援に関わってこられた経験からのお話はとても貴重なものでした。子どもたちのために…私も胸が熱くなりました。
他の講習も大変ためになるものばかりで、特に移乗機器SIGの講習は毎回受けるたびに興奮します。徹底した腰痛予防と本人の能力を活かして介助者の身体を守る移乗方法やベッド上での動作法は圧巻です。まさに介助現場で働く人たちに受けてほしい講習です。

神戸リカバリー研究会にも久しぶりに参加しました。
交通事故や労働災害などにより重度後遺障害を負った方々やご家族が、再び自分の人生を取り戻せる仕組みを、異分野のネットワークによって構築しようと、その情報共有のために、職種や立場を超えた勉強会を3ヶ月ごとに研究会を開催しています。
今回は交通事故被害者自身の事例発表と障害ある方のケースワーク事例を勉強しました。とにかく学びが多い!詳しく書けないのが残念。ぜひ研究会に多くの当事者や家族に参加してもらいたいものです。

熊本地震救援募金活動を行いました。
JR三田駅ペデストリアンデッキ上にて13:00~16:00の3時間活動しました。
あいにく当日は天候不順で、小雨が降る中での募金活動となりましたが、熊本地震による被災者が元気になることを願い、スタッフが一丸となりました。
一度きりの活動とならないよう、東北地方支援活動ともども、九州震災地域への支援活動は継続していきます。

関西学院大学での講義に行きました。
非常勤講師となって2年目。「障害者と人権」科目、楽しい授業です。学生たちに重度障がい者の可能性を見てもらうのがとにかく嬉しい。驚きの顔、共感している顔、様々な表情を見せてくれる学生たち。ともにこの社会を変えていきましょう!

ちょっとブレイクで、元介助者と約束のご褒美ディナー。
いつもお世話になっている隠れ家的な割烹へGO!久しぶりの美味しい料理に悶絶 笑
みんなに行かれても困るので店名は書きませんが、お裾分けの写真を。破竹(はっちく)が旨かった。

当法人のサービス提供責任者たちへのスキルアップ研修も今回は熱かった。
「自立を支援するとは?」テーマが熱い!それぞれの思いを語り合い、自立支援への心構え、当法人の自立支援に対する方向性を確認しました。いや~熱いよ、おまえら!
ご褒美をあげました。

東京での(一社)日本リハビリテーション工学協会・全国頸髄損傷者連絡会合同シンポジウム「生活のなかでの褥瘡 その向き合い方 」にシンポジストで参加してきました。
晴天に恵まれ、100名以上の当事者やその支援者に来場いただいきました。大阪支部・赤尾さん(大阪よりskypeで参加)、兵庫支部・私から体験談や思いを報告。室岡さん、廣瀬さんから専門家としての知見の中からの様々な問題提起。本当に勉強になりました。
褥瘡は全てを奪っていく…だから絶対に発生させてはならない!あらためて誓います。

鳥取の施設も訪問しました。
仲間の成長を報告しに。多くの者に愛されている姿を見て、どこでも生きていくことができるように支援していくことを再度決意しました。本当に感動した。2年間頑張ったね。
鳥取といえばこれ!

食ってばっかりや^_^;

そして、北海道・新千歳空港での補助犬受け入れ&車椅子取り扱いセミナーに参加しました。
初めての参加でしたが、このセミナーも4回目らしいです。介助犬の利口さにはいつも脱帽です。かれらの仕事ぶりはもっと知ってほしい!来年には関西で開かれるかもしれません。

今回の旅で強力な移乗アイテムとなったものがあります。介護用担架です。災害時や救急時に使用する目的がありますが、移乗にも活用できます。写真ではわかりにくいですが、身体への負担が少なく、着衣の乱れもありません。うまく座席シートにも座れています。なによりも移乗を手伝ってくれた空港職員が「楽ですし、安心してお手伝いできました」とのこと。CAさんにも絶賛されました。

とにかく動きまくった1ヶ月。でもお尻は大丈夫であったことを最後に報告しておきます。

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